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雑記帳(過去ログ)
2017-12-09 の記事 - 2017-12-09
今年の流行語大賞。

インスタ映え
そういう言葉があることは知っていますが、言葉として流行したのでしょうか
ちなみに私、SNSで下手に反応を得るとうんざりするタチで、したがってどのようなSNSを使っても全く長続きしません。やってみて少しすれば単純に面白くなくなり、本でも読んでいた方がよっぽど有意義なので二度とログインしなくなることの繰り返し。したがって、これは私には永久に縁のなさそうな言葉です。
なお、差別の培養装置として機能していて、トップも差別を事実上容認しているTwitterだけは、事情からやむを得ず登録したものの、アカウント放置では済まさずきっちり登録抹消しています。

忖度
親分「あいつを生かしておくとろくなことにならねえ。そろそろ始末をつけなきゃならんな」
手下「では始末しておきましょうか」
親分「ああ?わしは何にも言うとらんぞ。お前らが勝手にやる分には止めようもないがなあ」
と、こういうことを表す美しい日本語・忖度。責任の所在があいまいになり、本来責任を問われるべき者(事実上の指示者で、多くの場合は受益者)の責任が問われなくなるわけですから、何なら「責任ロンダリング」とでも言い換えるのがよいかもしれません。

35億
知りませんでした。で、流行語とのことですが、これはどのような状況でどうやって使う言葉なのですか?

Jアラート
近年型のレイシズムを煽り立てるため、異様に不自然な状況で使われた茶番劇開演ブザー。結果、在日朝鮮人への敵意が煽られるなど、災害(近年の日本では、何らかの災害が発生するたびにレイシズムやジェノサイドの扇動が行われている)と類似の効果を得るに至っています。
また、一部の自治体ではミサイル避難訓練と称した頭抱えごっこがなされており、これもまた近年型レイシズムに油を注ぐものとして機能しています。
現代日本の状況においては、ミサイルよりもレイシズムで死傷者が出る可能性の方がずっと高いと言わざるを得ません。

睡眠負債
この指摘に多くの国民が目を覚まされた」とのことですが、国民の目が覚まされても仕方がないのです。十分な睡眠を取りたくない人はほとんどいないわけで、それでも睡眠が取れない理由は本人の責任ではない部分が大きいと考えるべきでしょう。

ひふみん
ずいぶん昔の人なのでは、と考えていましたが、何やら最近また流行ったのだとか。

フェイクニュース
これまた近年のレイシズムとは切っても切れない関係にあるワードです。
日本ではまとめサイトなどがヘイトデマを平然と垂れ流しており、これらは全く報道らしい体裁すら取っていないにもかかわらず、複数の政治家や首相までもが悪質なヘイトまとめサイトの保守速報をシェアするという蛮行に出ているほど。なお、李信恵さんがこのヘイトデマサイトを相手取って裁判を起こし、賠償を命じる判決が出たのは久々に明るいニュースでした。
ちなみに、報道サイトの体裁を取ったものとしてはnetgeekなどがありますが、Twitter日本法人代表の笹本氏がここの記事をリツイートしていたことは最低限のメディアリテラシーを持つ人々を唖然とさせました。ここまでメディアリテラシーが低い人物が代表なのであれば、あの惨状も納得できるといいましょうか。
政治家といいSNS企業の代表といい、一体どうなっているのやら。

プレミアムフライデー
流行語大賞のサイト上でも「キャンペーンの効果はほとんど得られず、しかし連呼されたこの言葉だけはめざましい勢いで広まっている」とバッサリ。

魔の2回生
確かにおかしい連中が多いのは事実です。しかし、トップの異常さに比べればこの程度はかわいいもの。この2回生の「駄々」が支持率急落をもたらしたとのことですが、下っ端が駄々をこねれば支持率が下がり、トップがそれとは比べ物にならないほどおぞましい行動を取っても大したダメージにならないのであれば、その状況は異常としか言いようがないのです。

〇〇ファースト
これもまた近年のレイシズムを象徴する言葉です。
政治活動の名を借りた差別扇動の道具として立ち上げられた、在特会系の政治団体がまさに「日本第一党」。
在特関連団体の講演に立ったり、関東大震災朝鮮人虐殺への追悼文送付を拒否した稀代のレイシスト・小池氏が「都民ファースト」を立ち上げ、若狭氏が「日本ファーストの会」なるあまりにもそのまますぎる政治団体を立ち上げたのも周知の通りです。
結局、小池氏による二大ヘイ党の動きは失速し、若狭氏も見事に転倒することとなりました。これ自体は喜ばしいことですが、野党をかく乱する目的は十分に果たされており、最大最悪のレイシスト政党は野放しの状態となっています。

9.98
記録樹立、おめでとうございます。が、しかし。これ、流行語なのですか?誰がどのような状況でどうやって使うべき言葉なのでしょうか。「今年の出来事」としてこの言葉を出すのならまだ分かりますが、「流行語」というなら流行した言葉でなければならないはず。ですがこの言葉、どう考えても使いどころが全く分かりません。

29連勝
記録樹立、おめでとうございます。以下同文。

以下、候補語についていくつか。

アウフヘーベン
こういう適当な言葉で煙に巻くようなことを繰り返した挙句に、行き着いたのがあの惨状。マスコミ関係者でも誰でも、「バカじゃないの?」と一言差し上げてやればよかったのでは。

AIスピーカー
分かるようでよく分からないもの。なお私は所持していません。
正直、音声認識機能自体がかゆいところに手が届かない代物。Cortanaの場合、ボイスコマンドを持ったアプリケーションを自分用に作りさえすれば、使い方によっては結構便利なのですが、AIスピーカーでそういう力技はPCよりもさらに難しそうですし。

ちーがーうーだーろー!
どこで使われたのか分からない「流行語」とは対照的に、これは使いどころ自体は十分ある言葉。ただ事情が事情だけに、なのかは知りませんが、受賞語には入らなかったようです。

ワンオペ育児
「睡眠負債」とセットでどうぞ。個人の問題に矮小化されがちな社会問題。

ユーチューバー
言葉としては今さら感がぬぐえませんが、日本語YouTube(に限らないかもしれませんが)がゴミだらけになった理由の1つがこれなのでは。
うかつに言語を日本語に設定しようものなら、薄汚いヘイト動画や存在意義が分からない動画がずらり。言語を英語に設定して外国の動画ばかり見ていたら、とりあえずゴミをおすすめされることは少なくなりましたが、日本語の動画を見る必要がある時には別ブラウザを使用し、汚染されないように気をつけています。
結果、中国語や英語などの動画を見るChrome、日本語動画を見てゴミを押し付けられるリスクを引き受けるFirefox、音楽などの再生用のEdgeと、3つのブラウザを使い分ける羽目に。なんとかしてください。

2017-12-02 の記事 - 2017-12-02
Twitterの徹底した差別加担姿勢により、結局こういうことになりました。

〈時代の正体〉さらばツイッター ある在日コリアンの決別宣言

神奈川新聞らしい良記事です。クローズアップ現代での笹本氏の発言を知った者の怒りを非常によく代弁しています。語り口には怒りがにじみ、昨年の笹本氏インタビュー時のような期待感はありません。

この在日コリアンの方は以前のTwitter社前抗議に参加し、同社に「助けてください」と呼びかけていたのですから、その時点では当然、Twitterには改善の余地があると考えていたことになります。ところが今回、この方はTwitterに別れを告げたわけです。その失望と無念さは察するに余りあるものでしょう。
私はあの抗議が行われた時点で、この方の最後の期待は絶対に裏切られることになるであろうとほぼ確信していて、その時点でもいたたまれない気分でしたが、それでもこのような結末となってしまったのは残念の極みです。

Twitterにはもはや「嫌なら見なければいい」は全く通用しません。それどころか、「嫌でも立ち向かわなければならない」状況にすら入っています。
笹本氏はすでに、Twitter社も社会の一部であって、社会の構成員として差別に取り組む、という責任・立場を完全放棄する姿勢を明確にしました。もともとTwitter社や笹本氏が一切差別に対処する気がないのは知られたことでしたが、もう口先だけですら「差別は決して許さない」と言う必要性を感じていないわけです。
当然、このままなら今後とも次々にレイシズムを培養し、いわれなき憎悪を増幅させ、それを現実社会に対して拡散する装置としての役目を積極的に果たしていくことになるでしょう。なにしろ笹本氏は事実上、Twitterがサービスを差別の踏み台にされている「被害者」なのではなく、自らが差別を止める役割を主体的に担うことを拒否し、拡散を続けるという「加害者」の立場であることを堂々と宣言済みなのです。
そして、差別が嫌いな人がそれを「見ない」ことは何の解決にもなりません。その先に待つのは言うまでもなく、重大なヘイトクライムであるためです。悪意の殺人鬼がナイフを振り上げているのを見て、恐怖のあまり目を閉じたとしても、殺人鬼は決して消滅しません。何らかの行動によって阻止しない限り、殺人を止めることはできません。
無論、差別はもともとマジョリティの問題ですから、被差別当事者には立ち向かう責務はありません。マジョリティがこれに立ち向かわなければなりません。

もし笹本氏の発言が人々に誤って受け取られてしまっているなら、あるいはNHKによって最も力点を置いた部分をカットされてしまったなら、笹本氏やTwitter日本運営はいくらでも本来の意図を説明することができます。また、口だけではなく態度で示すこともできます。しかし彼らは、今になっても釈明らしきものを行う気配さえ見せていません。
自社が差別に加担し推進しているかのように社会に受け取られることは、差別を容認しないまともな企業や社長にとって、信念・評判の両面から到底受け入れがたいものであるはずです。ましてや、Twitterといえば以前から差別が問題となっているサービスでもあり、大きなイメージダウンは避けられません。したがって、もしこれが誤解であるなら釈明がなされないことは極めて考えにくいと言わざるを得ません。
「差別への積極的な加担」、これが現状のTwitterの事実上公式な立場であるわけです。

野放しにしてはならないのは、もはや「差別ツイート」ではありません。マジョリティの責任として、Twitter社を野放しにしておいてはいけないのです。

2017-11-25 の記事 - 2017-11-25
もはやレイシストの掃きだめと化しているTwitterですが、今度はクローズアップ現代で代表・笹本氏が語った見解が批判を浴びています。

>ヘイト自体は残念ながら、僕らの社会の一つの側面だと思う。それ自体がないものだとしてしまっても、実際にはあるわけですから、それ自体を認識しなくて社会が変わらなくなるよりは、それはそれで、ひとつあるということを認識して、社会全体が変えていくことになればと思います。

もう3周分は遅れているといいますか、未だにこの程度の見解でしかない人間などこの国には決して珍しいわけではありませんが、よりにもよってTwitter日本の代表がこのレベルのことを堂々と語るのですから驚愕を通り越して笑うしかありません。
笹本氏が無知ゆえにこれを言っているとすれば、その無知は人を殺します。このような人間はSNSの代表の座など預かるべきではありません。一方、何もかも分かった上での確信犯ならばますますタチが悪いと言わざるを得ません。
しかも単に建前かリップサービスとしてでも「差別は一切許さない。厳格に対処する」と言い切る必要すらないと考えているらしいのがまた、問題の深刻さをいっそう浮き彫りにしています。
なお、一企業として差別への対処に限界があるというなら、面倒を見られる範囲でのみサービスを提供すべきです。自社の能力を無視したサービス拡大を行い、被差別者や社会に多大な迷惑をかけるなど、同情の余地もない悪徳企業でしかありません。

確かに、ヘイト自体は社会の一つの側面です。日本社会の構成員である限り、誰もが日本社会のヘイトの責任を負っており、自分を社会のヘイトとは無関係の存在と位置付けることはできません。
また、ヘイトはマジョリティからマイノリティに対してその立場の差を利用して行われるものですから、差別はマジョリティの問題であって、差別に立ち向かう時にその中心となるのはマジョリティ側の人間でなくてはなりません。
まさにそれが、「善人の沈黙」が加担に他ならない理由です。
したがって、日本社会を構成するあらゆる人、ことマジョリティに位置する人にはヘイトと戦う責任があります。まして、メディアやSNSのように拡散力のある媒体であったり、そうした言論空間を提供しようとするならば、その影響力は単なる一般人の比ではありません。当然、社会に存在する媒体としてそれだけ大きな責任を負わなくてはならないのは言うまでありません。
ところが、笹本氏は社会の一部として率先して差別問題に徹底的に取り組むと明言するどころか、この本来ならばまともな理念を「自分たちが差別を放置する理由」にすり替え、その責任をすべて社会に転嫁してしまっているのです。もはや天地がひっくり返ったような理屈でしかなく、唖然とするしかありません。
これはまさに、ヘイトによって自分だけは利益をかすめ取り、それによって生じるコストはすべて社会と被差別者に押し付けるやり方と言えるでしょう。Twitter日本法人代表のご立派な見解は、保守速報などのヘイト商売と何一つとして変わるところはありません。

差別は人を殺します。これは関東大震災朝鮮人虐殺事件やナチス、ルワンダの虐殺など多くの事実が物語っていますし、現代日本でも相模原事件が昨年発生したばかりです。そして、熊本での震災時にもTwitter上には虐殺扇動を含むデマが大量に流され、デマに踊らされて自警行為をしようとした者まで現れました。無論、Twitterはこれらの「社会の一つの側面」をほとんど放置し続け、利用者有志がデマ拡散阻止や注意喚起を必死で行って何とか食い止めていました。
差別とは人を殺すものであり、また実際に災害時にTwitterで虐殺扇動まで行われた以上、ヘイトはもう「殺人」や「虐殺」に極めて近い位置にあるものと認識しなくてはなりません。当然、笹本氏はTwitter上で虐殺扇動があったこと、さらには先日の座間遺体事件で実際にTwitterが殺人の媒体として機能したことなどは知っているわけですから、それを踏まえた上で例の発言をしていることになります。
すなわち、「被差別者が殺されないよりは、殺された方がそれが認識される。社会が変えていけばいい」、これが笹本氏の言葉が意味するところです。こんな訳の分からない理屈のため、一方的にその生命を危険にさらされる被差別者の立場はどこにあるのでしょうか
それも、現実社会に被害が至るとなれば、もはや被差別者またはその協力者と認識された者の誰が被害にあうか分かりません。Twitterとは全くかかわりのない生活を送ってきた人が、Twitter発のヘイトによって生命の危険にさらされ、訳も分からず殺されるかもしれないのです。これほどふざけた話があるでしょうか。笹本氏にそんなことを決める権利があるのでしょうか。

なお、笹本氏の発言は「臭いものには蓋でいいのか」という反差別への実に古典的な反論の類型なのですが、実はこれは有効な手立てです。差別というのは拡散し伝播し再生産されるもので、また大っぴらに差別がなされることで「ここまではやっていいのか」という認識が生まれて社会のタガも外れていきますから、蓋をすることでかなり差別が抑えられるのです。
例えば現代的な多くの都市には、廃棄物や汚物などを運搬し処理する機構が備えられています。無論、それをしたからといって廃棄物や汚物が出なくなるわけではなく、これも「臭いものには蓋」でしかありませんが、この機構がなければ都市は不衛生になり、悪臭が漂い、有害物質が漏れ出し、疫病が大流行することになります。
廃棄物が平然と投棄される状態になれば、「そうか、投棄してもおとがめなしか」ということでさらにゴミが集まり、より不衛生で有害な状態となります。また、不衛生な環境によって疫病が蔓延すれば感染者が増え、そこからますます感染が広がっていきます。
現代的な都市は、「蓋」によってそれらの問題を解消しているわけです。無論、ゴミを減らしたりリサイクルをしたりする工夫は必要となりますが、それらは蓋をなくす理由にはなりませんし、まずは蓋をしなくては安全に暮らすことさえ難しいのです。
差別もこれと同様で、「蓋」によってその危険性や伝播力を大幅に軽減することができます。笹本氏のやっていることは、被差別者の家に危険な感染性の汚物や毒劇物を含む廃棄物などを投げ込み、「社会に汚物や廃棄物はあるんだから、ないことにしてはいけない」と強弁しているようなものです。

今後ともTwitterは、日本における主要なヘイト拡散装置としてレイシズムを社会に拡散し続ける気なのでしょう。もし大災害が起きれば、熊本の時と全く同じように虐殺扇動の媒体として機能することでしょう。多大な怒りと失望を禁じ得ません。

2017-11-18 の記事 - 2017-11-18
「保守速報」の記事掲載、差別と認定 地裁が賠償命じる

悪質な差別デマサイト・保守速報。あの安倍氏がシェアしたということからも、その悪質さ・レイシズムの扇動ぶりがどれほどのものかは分かろうというもの。
この判決は当然すぎるほど当然です。ただ、金額はゼロが1つか2つ足りないようですが。

ヘイトまとめサイトやフェイクニュースサイト、ヘイト動画、書籍、講演、芸能、あるいは政治家による支持拡大のための差別行為など、日本では多くのヘイト商売が幅を利かせています。
これらはかなりの利益が得られるようで、うかつにGoogleやYoutubeの日本語版など使おうものなら山ほどのヘイトサイトや動画に直面することは珍しくありません。書店でもヘイト本を目立つよう掲げる店は珍しくなく、果てはヘイト本一色のコーナーまで見かける場合もあるほどです。講談社がヘイト書籍を出版、それに対して書店関係者や社内からも批判の声が出ている、という記事もありました。
ただし、こうしたヘイトビジネスは錬金術ではありません。レイシズムが商売となって金に化けるとしたら、その分の負担を必ず誰かが被っているのです。

社会において差別が煽られたならば、それは社会の無用な分断と対立を招きます。これは言うまでもなく、社会全体にとっての大きな損失であり、その補填と修復には長い年月と莫大なコストがかかります。
また、差別はマイノリティを著しく恐怖させ、萎縮を招き、さらにはヘイトクライムの危険によってその生活をも脅かします。日本国内でも散々繰り返されてきた「○○人をぶっ殺せ」や、延々と続いてきた人種・障碍・性別などへの差別、そしていわばそれが形となった相模原事件を見ても明らかです。
そして最悪の場合、戦争や内乱、大量虐殺にまで至ることになり、差別被害者は言うに及ばず、そうでない人々に対してまでも取り返しがつかないほどの被害を与えます。差別がそれほどまでに恐ろしいものであることは過去にいくらでも示されており、したがって絶対に差別を認めてはならないのです。
すなわち、差別によって生じる混乱の中で自分に都合の良い部分のみをかすめ取り、それによって生まれるありとあらゆる膨大な負担を社会と差別被害者に全部押し付けることにより、無責任に自分だけは利益を得ようとする行為こそが、ヘイト商売であるといえるでしょう。
本来、個人の行為であっても到底許されるものではなく、まして企業や政治家がそれを率先して行うなど社会的責任上あってはならない話なのです。

差別において最も理不尽に被害を受け、直接的に生活を脅かされるのは差別被害者の方々です。そして、原告の李さんは極めて理不尽で差別的な攻撃のターゲットとなっていました。すなわち、被告の薄汚くあさましいレイシズム商売のために、膨大なまでの負担をもろにかぶらされていたと言うことができるでしょう。
加えて、裁判で争うならその負担も相当なものとなります。今回、被告側は控訴するといいますからなおのこと。これで200万円は全くケタが少なすぎるのです。

希望の党の小池代表辞任 身勝手さが拭えぬ結末だ

おっしゃる通り。皆様そうおっしゃいます。で、そのメディアの皆様が3極詐欺に加担したことについて、何か弁解の言葉はないのでしょうか
特に毎日新聞の場合、「3極の議席は」などと称して「自公」「希維」「共立社」に議席を分けて合計を表示していたほどなのですが、これぞまさに3極詐欺への100%の加担としか言いようがないもので、他人のことよりまず自分がやったことについて反省すべきではないでしょうか。

小池氏はもともと日本会議系レイシストであり、それも在特系団体の講演会にまで出るほどの筋金入りの差別主義者です。なぜか特段話題にもなっていない外国人参政権を、他のもっと優先度の高い問題を差し置いてあえて踏み絵に持ち出すなどした上、有名なレイシスト・歴史修正主義者の中山氏を事実上の当選保証とするような小池ヘイト党が、第3極としての「穏健な保守政党」であることなど決してあり得ません。
当然、メディアには小池氏が相当なレイシストであること、そしてこの政党がレイシズムを主軸とする差別極右政党であると報じる責任があったはずで、それを放棄したがゆえに一時的にでも3極詐欺が成り立ちかねない状況となっていたわけです。
私は「排除」発言で小池ヘイト党が失速したという論調には一切同意しません。ツーショット3万円だの、振り込め詐欺まがいの手法だの、もう政治団体を作りたいのか、それともコメディチームを作りたいのかと問いたくもなるような政党でしかなく、たまたまタイミング的に目立ったのが「排除」であるとみなすべきです。ただ、「排除」の姿勢が少なくとも失速の一因になったとするならば、それまでは氏が差別主義者、すなわち属性など本人の努力ではどうにもならないことに基づいて他人を社会から排除しようとする者であることが知れ渡っていなかったということですから、メディアの責任は重いと言わざるを得ません。
レイシストがメディアによってその正体を隠された上で勝利して重要なポストを得る、ということがマイノリティにとってどれほどの脅威になるか、まさか分からないわけではないでしょう。

そして、これは最初から3極詐欺にすぎないわけですから、泥舟であると露呈すれば小池氏がとっとと船を捨てて逃げだすことなど多くの人が予想していたでしょう。逃げ出した今になって文句を垂れるのであれば、最初から3極など大嘘であると報じておけばよかったのです。
今後またまた3極詐欺師が現れた時にも、今回や維新の時などと同じことを繰り返す気でしょうか。

2017-11-11 の記事 - 2017-11-11
差別を徹底放置し、おかげで災害のたびに差別デマが飛び交うなど毎度お騒がせのTwitter社。このまま問題の放置を続ければ、いずれ人命にかかわるような結果を招くと散々言われていたにもかかわらず、ほとんど野放しの状態が続いていました。
それで起こされたのが、先日のTwitter社前抗議です。これに先立ってTwitter社及び代表の笹本氏は、No Hateを願って対策を進めていくと表明しましたが、案の定差別はその後も徹底的に野放しにされ、そればかりか差別に対抗していた側の人々が連続して凍結される事態となり、ますます批判が高まっていました。
そして今回、とうとう座間9遺体事件が発覚します。直接差別と関係する事件ではないにせよ、かねてから予想されていた最悪の事態が現実のものとなってしまいました。無論、SNSがかなり普及した現代において、SNSを利用した犯罪を完全に防ぐことは極めて困難ですので、運営が精一杯管理責任を果たそうとしていたなら同情の余地はありますが、実際にはあからさまなヘイトスピーチについてすら管理責任を徹底放棄し続けていたのがTwitter社なわけです。
これを受けてか、Twitter社は大慌てで自殺などに関する規約を改訂します。泥縄とはこのことですし、そもそも以前までの規約でも対処ができなかったわけではないはずですから、なんともお粗末な話ではあります。規約よりもまずは管理責任放棄を反省すべきでしょう。
ただ、ここでようやく悪質な人種差別扇動者・高田誠のアカウントが凍結されるに至ります。

〈時代の正体〉桜井誠氏のツイッターアカウント凍結 元在特会会長で日本第一党党首|カナロコ|神奈川新聞ニュース

これほど当然のことがニュースとなるのがある意味すごいというべきか、本来即刻凍結しか考えられないようなアカウントがここまで野放しにされていたことには驚愕せざるを得ません。9人もの命が失われて立場が悪くならない限り、この程度の対処もできないのでしょうか。
ところがその後も、百田氏や高須氏をはじめとする著名なレイシストは野放しにされており、Twitter社にヘイトスピーチと戦う意志がないらしいことがうかがえます。

ちなみにTwitter社、今度は「認証バッジ」(著名な個人や企業について、そのアカウントが本物であることを示すマーク)について「重要度を示すものと受け止められてしまっている」からと認証受付の一時停止を表明しました。
誤解されてしまってお気の毒に、と言いたいところですが、バッジを取得したような著名レイシストはどんな差別をしようと容易には処断されないとなれば、バッジがある種の意味や効果を持つものとみなされてしまうのは当然でしょう。誤解されたくなければ、認証済みアカウントに対しても一般ユーザーと同程度の基準で、あるいは拡散力がある分だけ責任が重いとしてより厳格な基準で対応し、バッジが何の重要度も表さないということを態度で示せばよいのです。

こうして管理を散々放棄した結果、どうなるかというと、こうなります。

SNSの不適切書き込み、規制強化指示 閣僚会議で菅氏

よりにもよってレイシスト政党である自民党がしゃしゃり出てくるとなれば、これは危険な兆候となり得ます。絶対に反対と言いたいところです。
しかし、規制に反対しようにもTwitter社はあまりにも無責任すぎます。Twitter社に対して何の規制もかけずにいれば、まず確実に差別のプラットフォームとして機能し続け、再び取り返しのつかない結果を呼び込むことになるでしょう。
つくづく、Twitter社の責任は様々な意味であまりにも重いと言わざるを得ず、あらゆる点において極めて有害な企業であるとみなさないわけにはいきません。

2017-11-04 の記事 - 2017-11-04
民進新代表・大塚氏「政権交代を」 立民、希望と3党中心

立憲民主、希望の三党を中心に政権交代を目指す決意を語った」そうですが、共産党との連携には慎重とのこと。

希望の党 落選者座談会「民進のままなら当選できた」

こちらは小池ヘイト党に移って見事に落選した連中の負け惜しみです。

私が(元)民進党の議員や落選者にぞっとしているのは、彼らからは全くレイシズムに対する怒りや忌避、それに加担したことに対する罪悪感などが見て取れないことです。
小池氏は在特会関連団体の講演に出たり、関東大震災朝鮮人虐殺事件への追悼文送付をやめるような稀代のレイシストですし、踏み絵の内容からも分かるように小池ヘイト党もまたレイシスト政党です。このような政党に移ること、あるいは合併を承認するなどということは、悪魔に魂を売り、かつ被差別者の平穏を捧げものにするのと同じです。
危機を煽り立て、マイノリティへの憎悪を煮えたぎらせて支持を拡大するというやり方は、現在の自民党が散々やっていることです。それに対抗し、また対抗する人々のよりどころとなるのが、現状での野党の存在意義に他なりません。したがって、党勢を拡大したり、政権交代を目指すためにマイノリティを踏みにじるようなやり方は本末転倒で、そのような勢力を支持することはできません。
ところが、レイシズムの問題に対して多少の知識があれば分かり切っているようなことですら、(元)民進党所属者にとっては理解ができなかったようです。結果、小池ヘイト党は負けるべくして負けていながら、移籍者は負け惜しみ。あのようなヘイト政党を「日本に右でも左でもなく寛容な中道の政党を作るという希望の党の理念は間違ってなかったはずです」と評するのは、何かの冗談でしょうか。もっと先に反省すべきことがあるはずです。
また、民進党残留組もこの点については同様で、要約すると「共産党とは組めないが、差別政党とは組める」といったアベコベなことを言い出すわけです。どこまでふざけているのか、反共や党利に目がくらんで人間として優先すべきものすら見えなくなったのかと唖然とせざるを得ません。
仕掛け人の前原氏についても同様。私は「All for All」の理念は素晴らしいものであると考えますが、ところが小池ヘイト党はレイシスト政党です。それぞれ属性の異なる人々が「みんな」尊重しあう社会こそがダイバーシティであり、逆に特定の属性の人を「みんな」から排除するのがレイシズムです。この合流は「All for All」の理念に真っ向から反するものに他ならず、すなわち前原氏は「みんな」にはマイノリティを含まないと考えていることになります。
共産党と共闘していても勝てていなかったとか、ウジャウジャ言い訳を並べ立てているようですが、レイシストに魂とマイノリティの平穏な生活を売り渡そうとした行為について他に言うことはないのでしょうか。

なお私は、立憲民主党に関しても現状ではあまり信用していません。
確かに、レイシスト政党である小池ヘイト党、そことは組めるのに共産党とは組みたくないという民進党よりはずっとまともでしょう。しかし、理由はどうあれ小池ヘイト党との合流を許し、レイシストと手を組むことを許した責任は帳消しにはなりません。あれが被差別者や反差別者をどれだけ震え上がらせ絶望させたか、まさか分かっていないわけではないでしょう。
また、演説にレイシストの小林よしのりを呼んでくるなど、疑問を覚えざるを得ない行動もみられます(なお、私は先の選挙で比例をどうしようか迷っていましたが、この一件にあきれ返って今回は立憲民主党に入れないことを確定しました)。これでは現状で信用などできようはずもありません。

小泉氏「このままなら自民党必要ない」 政策決定巡り

ある政党の内部からこういう論が上がったら、マスコミから「内輪モメ」扱いをされて不信感を煽り立てられたり、あるいは政界に限らず、事件・事故・不祥事・芸能などにおいて、当事者・関係者が自分のことを棚に上げた物言いをしたところ火だるまにされたりした例というのは結構見てきた気がしますが、マスコミの皆様におかれましては、氏に対してだけは一切そのような扱いをなされあそばせないのでございましょうか。
それではさすがにあんまりでございますので、他のお方がおやらかしになられた時と同様になされあそばしていただきたく存じる次第にございます。

ところで、

>日本にイノベーションなんか生まれないですよ

このセリフ、最近別のところで見かけました。それがこちら。

「だから日本は少子化だ」三菱UFJモルガンから休職命令を受けた幹部が激白

>これで日本はイノベーションが生まれるわけがありません

言葉こそほぼ同じですが、あまりにも重さが違います。
自分も関係者のくせにしれっと他人事を気取って安全圏からキャンキャンわめく、最初からレールが引かれている世襲政治家と、断崖絶壁に直面した当事者たちの地の底からの叫び(保育所に落ちた、学費が無理だ、差別されて苦しい、などなど)、後者こそが人々の耳に届き、後者こそが政治の中心となり、後者のためにこそ動く社会であってほしいと、私は強く望みます。

2017-10-28 の記事 - 2017-10-28
東京オリンピックまであと1000日を切ったとか。私は、2040年の日本(そもそも存在しているのか分かりませんが)がまともなものであるためには、まず2020年のオリンピックを返上して総力を福祉や災害復興に向けることが必要と考えており、よって今後とも東京オリンピックの返上を強く主張します。
どこぞのミサイルでもあるまいに、足元に飢えている人がいるのに大金をかけてお祭り騒ぎなどして何が楽しいのでしょうか。

「髪染め強要で不登校」高3、大阪府を提訴

すさまじい話です。
「髪を染めるべからず」と求めるのならまだ理解はできます。髪や頭皮にダメージを与え、アレルギーを起こす場合もありますので、必要もないのに染めることは健康に悪影響を与えかねません。それが校則で定めるべきものかは置くとしても、そう求めることに全く合理性がないわけではありません。
ところが、この件の場合は染めていない者に対して染めることを強要するという滅茶苦茶すぎる経緯となっています。髪染めの制限は「髪を染めることは健康によくない」という合理的配慮の下に行われている限りにおいては分かるとして、髪染め強要には合理的理由が全く存在しません。
なぜそのような規則が必要なのかという「規則の精神」を完全に無視して、規則のために規則を振り回し、その果てに規則違反を強要するという、まさに学校内治外法権のお手本のような例です。

また、髪の色は生まれつきの属性であり、本人の努力ではどうにもならないものです。黒人の生徒に「肌を黄色くして来い。さもなくば来るな」と「指導」するようなもので、これは完全に属性に対する重大な差別と言わざるを得ません。
さらには

>教諭から「母子家庭だから茶髪にしているのか」と中傷されたり、指導の際に過呼吸で倒れ、救急車で運ばれたりしたこともあった。

と、生育環境までもを差別
このダイバーシティの重要性が高まる世の中にあって、このような「みんなと違うことは、自分に責任のない属性に基づくものであっても許さない」なる指導が常態化した学校で生徒たちが何を「習得」し、それを後にどのように「活用」するのかと考えると、気が重くなります。
今回の被害生徒当人に対してはもとより、このような教育の場で多様性の否定を「習得」したあらゆる生徒もまた虐待被害者であると言わざるを得ません。

>学校側は生徒の代理人弁護士に「たとえ金髪の外国人留学生でも規則で黒染めさせることになる」と説明している。

そういう思想の異常性が問題になっているのに、わざわざ穴を掘って自分で落ちて何がしたいのでしょう。

また、この学校に「地毛登録」制度は導入されていなかったようですが、これを採用している学校もあるとのことで、

>複数の大阪府立高校では、頭髪が生まれつき茶色い生徒に誤った指導をしないように、「地毛登録」と称する制度を導入している。登録自体を問題視する声もあるが、府教委は「導入は各校に任せており、実態は把握していない」としている。

だそうですが、生徒の人権を守るためと称しつつ、これ自体が問題です。
「特定の少数派属性ならば登録しろ」というのがどれほど異様な話か、少し考えれば分かりそうなものですが、それすら分からないのでしょうか。
東京都の一部でなされているという地毛証明書に関しても同様。証明の提出が任意ならよいという問題ではなく、属性を理由として不利益な取り扱いをされる可能性があること自体がおかしいのです。
そもそも、「髪を染めてはならない」というのが人権侵害をしてまで守らねばならないほど絶対的なルールなのであれば、原理上は髪を黒く染めるという校則違反をしている生徒がいるかもしれないのですから、公平を期すならそれも人権侵害してまで徹底調査しなければならないはずですが、そういう話は聞いたことがありません。
「黒い髪が正しい、それ以外は間違い・異常だ」、どう言いつくろおうが根底にあるのはこれでしかあり得ません。これを肌の色、あるいは人種民族などに置き換えてみれば、極めて恐ろしい思想であることがよく分かります。そのような思想に立脚したいかなる制度も「指導」も存在してはなりません。

「みんな肌の色も髪の色も違っていい。人種でも民族でも性的立場でも色々な属性の人がいるが、それによって差別されてはいけない」、学校がしっかり教えるべきはこれであって、属性の違う者を差別し同化を強要することでも、少数属性者の登録制度を設けて登録させることでもありません。

2017-10-23 の記事 - 2017-10-23
選挙ですが、そもそも立憲勢力には候補自体が足りないため、与党勝利は始める前から決まっていたようなものです。したがって、私は次の3点に注目していました。

1.小池ヘイト党の議席を削り、可能ならば立憲民主党が野党第一党となること
補完勢力が野党第一党でなければ改憲がやりづらくなりますし、所属議員が小池ヘイト党に見切りをつけて飛び出したり、分裂し壊滅する可能性が高くなります。参院民進も小池ヘイト党への合流を拒否しやすくなり、リベラル派を中心に立憲民主への合流、協力なども行われるようになってくるでしょう。
逆に、小池ヘイト党が十分な成果を出してしまった場合、党の求心力が増してしまうことは避けられません。

2.共産党の議席をある程度維持すること
共闘関係を成功させるには、一者が一方的に不利益を被らないことが求められます。誰かに負担だけを強いるような協力関係は必ず無理が出ます。

3.差別主義者・歴史修正主義者の落選
といっても、自民党はあちらもこちらも論外のレイシストばかりですからきりがありませんが。当選保証も同然の中山なりあき氏や杉田水脈氏はともかく、ひとまず最低でも長谷川豊氏をはじめとする「落選の可能性は十分だが、差別を武器に人気取りをもくろむ」タイプのレイシストが当選なり善戦なりしては困ります。
レイシスト政治家の存在は、政治による差別と差別扇動効果の両面において、被差別者の身の危険に直結します。

まず1ですが、準備期間もほとんどなく、刺客など小池ヘイト党の嫌がらせもあり、メディアも「3極」なるデタラメで人々を散々混乱させていたことを考えれば、期待以上と言ってもよい結果でしょう。ともかく、立憲民主党は危機的状況の中でも躍進を見せ、立憲主義破壊かつレイシスト勢力である小池ヘイト党を大きく揺るがし、野党第一党の座を奪ったのは大きいといえます。
2は十分ではありません。もともと議席を減らすことは予想されていましたが、もう少し幅を抑えたかったところ。
共産が一方的に身を削る図式であることがはっきりした以上、立憲民主党はきっちりそれに報い、しっかりした互助協力関係を迅速に構築していく必要があります。連合やら出戻り組やらに影響されて非共産をやるなどもってのほか。私は現状、立憲民主党をそれほど信用しておらず、これが信用に値するかどうかのひとまずの試金石になりそうです。
3は長谷川氏などは見事なまでの落選でしたが、自民党からは大量のレイシストが当選していますので、レイシズムは今後とも深刻な問題であり続けることでしょう。

その上で、今回勝利した政党を選ぶとすれば、私は小池ヘイト党と答えます。
確かに党はボロボロです。化けの皮もはがれました。鳴り物入りで登場し、しかも野党第一党の民進党を乗っ取っていながら野党第一党になることもできず、この程度の成果しか出せないのなら、党勢という観点からは大敗北とみなしても間違いはないでしょう。
しかし、この党は補完勢力としての役割は十分に果たし、与党を大勝させることに大いに貢献しました。この党が勝てば補完勢力の議席が増え、負けても自民党候補をアシストできるわけですから、いわば最初からほぼ負けのない勝負をしていたわけです。
実際に小池氏が何を考えていたのかは分かりません。補完勢力としてふるまうことが前提にあったのか、権力欲の方が先に立っていたのか。その両方、つまり「補完勢力として選挙をかく乱し、情勢が悪ければぬくぬくと知事の椅子に座り続け、よければ出馬して欲望も満たす」が正解かもしれません。ただ、いずれにせよ党が補完勢力としての役割を立派に果たしたことについては疑いようがありません。
なお、小池ヘイト党の凋落について「排除」発言が理由であるとする論も見かけますが、おそらくこれは正確ではありません。こうなることは最初から見えており、その不可避の流れの中で時期的にも内容的にも特に象徴的な図となったのが「排除」である、と考えるべきでしょう。

今回のMVPを選ぶとすれば、私は前原氏と答えます。
小池氏は補完勢力の代表としては大きな活躍を見せました。枝野氏は時間がない中で立憲民主党を作り上げ、これだけの成果を出したのは奇跡的ともいえます。志位氏ら共産党メンバーの熱意も高い評価に値するものです。
しかし、とにもかくにも選挙の流れを大きく変化させ、与党を極限までサポートして大勝を呼び込んだ人物といえば、前原氏をおいて他にはいません。

衆院選前の地方選挙の結果を見ても分かるように、野党共闘は徐々に成果を上げつつありました。安倍政権はかなり追い詰められており、共闘路線を継続深化させて勢力をきっちり伸ばしにいけば、政権打倒は十分に射程内に入っていました。今回は本当ならそういう堅実な選挙でした。
また、補完勢力として登場した小池ヘイト党はないないづくしで裏付けとなる力はなく、だからこそ民進党を飲み込む必要があったほどで、しかも肝心の看板もまた容易にメッキがはがれる程度のものでしかなかったのは、今回の騒動を見ての通りです。
ところが、少なくとも与党の決定的勝利にはブレーキをかける術が明確に見えていたこの状況にあって、前原氏は民進党を壊滅させ、野党共闘も事実上破滅に追いやります。その後なんとか立憲民主党が結党され、また他の立憲野党も共闘の望みを捨てなかったため、すんでのところで二大ヘイ党の危機だけは回避できましたが、結果として立憲政党だけではそもそも全く頭数が足りず、戦う前から与党及び立憲主義破壊・差別勢力の勝利が決まっている選挙戦となりました。
しかも、小池ヘイト党では共闘が破綻していますから、共闘による票が乗れば当選の見込みが十分あったであろう、一応は「身内」であるはずの元民進候補の息の根を止め、自民に議席を献上するおまけつき。
これほどまでに強力な政権への援護は、自民党の面々にも小池氏にも到底不可能です。安倍政権の延命と与党勝利に最も貢献し、戦局を「与党にとって逆風の戦い」から「戦う前からの与党の完全勝利」というほどにまで変えてしまった前原氏の功績は、他のいかなる人物による比肩も許さず、MVPと呼ぶにふさわしいものでしょう。

今回、前原氏に代表される魑魅魍魎が集う民進党勢力が壊滅し、一応の立憲主義勢力である立憲民主党が成立したこと、事実上の政権アシスト者や志なき者がわざわざ好き好んで踏み絵を踏み、泥舟に乗り込んでいったこと自体はマシな動きとはいえますが、緊急事態条項が通れば日本は終わりなのですから時期が時期です。
改憲をする場合には国民投票があるにせよ、緊急事態条項についてはその異常性に比して大した話題とはなっておらず、9条に注目を集めておいて直前で9条改正を引っ込められれば、立憲勢力にとってはもはやそれで「弾切れ」です。発議さえされれば比較的簡単に通ってしまうのではないかと危惧しています。
また、ヘイト勢力である与党が大勝したのに加え、やはりヘイト勢力である小池ヘイト党や維新も無視できない議席は取り、レイシストもかなり当選していることから、今後の日本社会におけるレイシズムの拡大も懸念され、それは被差別者の生活の安全に直結します。また、マイノリティが排除されていけばいつかは自分の番が来ますし、「協力者」とみなされればマジョリティも攻撃対象となりますので、誰もが無関係ではいられません。
つくづく、小池ヘイト党と前原氏が挙げた成果は想像もできないほど大きく、その手腕は見事であると認めざるを得ません。

2017-10-14 の記事 - 2017-10-14
二大ヘイ党の危機の中で誕生した立憲民主党ですが、私は大いに期待しています。その一方、全く期待していません。
政党をレストランに例えるなら、立憲民主党の食事は食べることができ、かつ食べても倒れないものであってほしいと私は考えます。そういう意味で、この党には大いに期待しています。一方、味の方はこの際まずくても仕方がなく、少しでもおいしいメニューがあれば儲けものと考えています。そういう意味で、この党には全く期待していません。
レストランにおける食用可能な食事とは、すなわち政治では「立憲主義の尊重」「レイシズムの推進をしない」ことを意味します。これらは本来なら最低限度の条件であって、それすら守れない政党は猛毒入りの食事を提供するレストランと同様にみなされるべきものです。
ところが現状、その当然のことすら守れない政党が議席の多くを占めようとしています。したがって、味はともかく食べることはできるメニューを提供する政党を応援する必要があるのです。

ただ、私は立憲民主党を含む立憲野党、または今後結集するかもしれない立憲主義勢力には頑張ってほしいと考えていますが、そうした勢力が二大政党となることは特に望みません。それどころか、協力関係と選挙制度の両面で二大政党に限らない形を追求してほしいと考えています。
二大政党制とはすなわち、ポピュリズムの政治です。性質上も制度上も、風を起こし人気を得た方が1割2割の支持を獲得すれば大勝することができます。
ポピュリズム政治が絶対に悪だとまでは言いませんが、こと日本においてこれが極めて悪い方向に作用したのは間違いありません。なぜなら、日本におけるポピュリズムとは人種差別主義であったためです。まずは在特会に支持が集まったのを皮切りに、今までは一応まともとされていた政治勢力がそれに参入し、どの勢力がどれだけ派手に、残酷に、徹底的に、狡猾に、公に、差別できるかどうかを競い合うような状況となってしまったのです。
日本で適切な二大政党制が定着する可能性があったかどうかでいえば、絶対なかったとまでは言い切れません。民主党が政権を取った後、自民党が経団連政治を反省し、社会福祉や多様性を訴える方向にかじを切っていれば、そして民主党もその方面から競い合うようになっていれば、そして両者とも絶対に差別を容認しなければ、あるいはもう少し健全な政治があったかもしれません。
しかし、現実の自民党が選んだ道は「ヘイト化」でした。結果、自民党はたちまちのうちに中道保守政党から排外主義レイシスト政党へとその姿を変貌させ、しかも悪いことに民主・民進はそれに追随しようとする勢力と差別を拒む勢力が綱引きをする状況に陥ってしまい、全く明確なポジションが取れなくなります。民進党のそうした立場を象徴するのが、例の国籍問題問題に関する署名付き怪文書などをはじめとする自党代表差別です。
そうして政治が差別主義を推し進める中、投票者は選挙において決断を迫られることになります。すなわち、小選挙区において二大勢力のうちまだしも差別がマシな方を選ぶか、または確実に死票になると分かっていても差別とは無縁な者に入れるか、そのどちらかを選ばねばならないのです。
戦略的投票からすれば、前者を選ぶことこそが適切な投票行動とはなります。しかし、それは一応の差別勢力に投票することでもあり、差別ポピュリズムを止める方向には作用しません(実際、今回の件ではその党の人間の多くをヘイト政党に持っていかれる結果となりました)。かといって後者を選べば、差別の度合いが高い方を落とすための票がその分死票となってしまい、結局は差別政党がより有利になりますから、やはり差別が激化することになります。
実際には差別に反対する人々もかなり存在することは、参院選における有田氏の得票などを見ても分かります。選挙制度などの関係上、それを民意として示す方法が極めて限られてしまっているのです。

こうした流れはよく「右傾化」といった言葉で説明されますが、私はそれでは適切ではなく、「レイシスト化」の言葉を使うのが適切であると考えています(レイシスト政党を「極右」と呼ぶなら、極右化とは言い換えられるでしょうが)。
なぜなら、これが右傾化ならば「差別は日本の恥である。誇りある日本のため、断じて差別は許さない」「強い日本経済のためには、観光業その他の産業を邪魔し、日本の評判を落とす差別など不要」という意見が保守の間から生まれてきて本流の主張となるか、少なくとも差別勢力と十分張り合えるだけの力を持っていなければおかしいためです。
ところが、日本ではほとんどそのような流れにはなっていません。これはすなわち、日本における自称「保守」はほとんどレイシズム・排外主義とイコールであるか、または我が身を「保守」するためなら差別主義にでも何にでも魂を売るか、そのどちらかでしかないことを意味しています。否定する者もいるかもしれませんが、反差別の市民とリベラル議員が体を張って差別に対抗していたその時に、たかだか身内の暴走すらも止められなかった「保守派」とやらがそれを否定するなら噴飯ものです。
無論、その「レイシスト化」の源流自体はずっと昔から存在していたはずで、最近はそれが平然と表に出るようになっただけではあります。しかし、犯罪をやりたいと考える者が多くても、実際に犯罪が起きない都市は犯罪都市ではなく、犯罪がなされるようになった都市を犯罪都市と呼ぶように、レイシズムを平気で表に出せる社会状況はやはりレイシスト化していると表現するに足るものです。

これらのあだ花が、自民党とその補完勢力である小池ヘイト党による二大ヘイ党で、しかも同様に補完勢力である維新は「透析患者は殺せ」でおなじみの長谷川豊を立てるなど、国籍・民族・難民・貧困・性別・性的立場・難病などヘイトよりどりみどり、おぞましい限りの状況です。
しかも今回、自民党・小池ヘイト党(または維新)・共産党の構図となった選挙区も結構あり、前者2つはレイシスト、かといって共産候補では強い区でない限り死票となる可能性が高い、という頭の痛すぎる選挙戦です。民進ならまだ差別に徹底して対抗する人々が党内におり、鼻をつまむこともできましたが、小池ヘイト党は完全なるレイシスト政党かつ補完勢力ですからまた話は別です。
やはり自分の票をレイシストの武器にはできないので死票と知りつつ共産にするか、小池ヘイト党が元民進議員を抱えきれなくなって破綻することに賭けてあえてレイシストに武器を渡すか、あるいは小池ヘイト党より自民党の方が少しはマシと考えてレイシストに武器を渡すか、そのような実に非建設的な投票行動を取らざるを得なくなっています。
なお、私はこの構図ならば確実に共産を選びます。自民党と小池ヘイト党がレイシスト政党である以上は戦略的投票にこだわる意味はなく、そうした政治ごっこのために何の罪もないマイノリティの身の安全を勝手に売り払うわけにはいきません。死票として捨てられた民意となってしまうのでしょうが、仕方ありません。

そして、レイシズムは誰にとっても決して他人事ではありません。「透析患者は殺せ」であったり、相対的貧困を取り上げた番組に出た当事者が攻撃の標的にされたりすることからも分かるように、外国にルーツがある者の排除、障碍者の排除などが終わった後に待っているのは、病気や貧困などに苦しむ人々に対する排除です。
その過程で、LGBTの権利向上など何らかのパフォーマンスを並行しつつ排外主義化を進める可能性もありますが、これは「ピンクウォッシュ」と呼ばれる手法です。実際、こうした切り崩しや分断の手法はポピュリズムの王道と言ってもいいものです。ある属性の人々が差別されパージされる社会など、その他の属性の人々にとっても安全で平和な社会ではあり得ません。
日本においてレイシズムは常に軽視されてきましたが、沖縄いじめや貧困者叩きなどの源流は要するにこれですし、国家を戦争や摩擦に至らしめ、「非国民」の排除に走らせるのもまたこれですから、いい加減に最大のテーマの1つとして本気で立ち向かっていかなければ、そう遠くないうちに国や生活を食われることになるでしょう。
したがって、私としては二大政党を志向するよりマイノリティの声も無駄にならないような選挙制度こそが望ましいと考えていて、かつ各々が得意分野を持つ反ヘイト勢力が連合を組んで事に当たるような政治状況が、現状で可能な範囲としては最もまともであろうと考えています。

2017-10-07 の記事 - 2017-10-07
Ryzenの語を使ってクロスワードを組みたくなったので組み立て、組んだはいいものの捨てるのはもったいないので問題を作り、ECMAScriptで適当にプログラムを書いて動作するクロスワードに仕立ててみる。実にいい加減ですが、プログラムを書く人間などこんなもの。

Coffee Spring Crossword

そういう動機のため、設問は技術関連(動機が動機なので、どちらかといえばハードウェア)が多めです。古いのから新しいのまで。クロスワードはその性質上、答えが分かる問題はそのまま別の問題のヒントになるので、あえて色々バラけさせています。
特に理由はありませんが、なんとなく問題を切り替えられる仕様として実装したため、もともとの問題(通常)に加えて練習問題と大きめの問題をついでに作成し、さらにおまけとして技術系の知識がない人でも挑戦できる問題も作っておきました。
なお、名前は以前にJavaで書いたCoffee Crossword(なぜCoffeeかというと、Javaだから)と、このほど登場したCoffee Lakeを掛け合わせた洒落です。どうでもいいですが。

で、一番楽しかったのは問題をプログラムコード化するためのGroovyコードを書いた時、という無残ぶり。
やはりECMAScriptは嫌いです。あらゆる点で私が求めるものの正反対。進化速度はなかなかのものですが、いくら進化しようと焼け石に水。
私があまりこの手のを書かなくなったのは、Javaは過去のものとなり、Flashも終点が定められ、それでいて代替技術としてしっくりくるものがないため、というのがかなり大きいです。