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2016-12-04 の記事 - 2016-12-04
今年の流行語大賞について。

神ってる
カープ絡みとのこと。少なくとも私は流行語という意味では全く聞かなかった(そういう言い方は以前からあり、これと関係なく使われていたものについては別)言葉ですが、どこで流行ったのでしょうか。
なお、カープに対しては謹んでお祝いを申し上げるとともに、このような状況下で原爆ドーム保存などのための寄付を行ったことに敬意を表します。

聖地巡礼
そのような言葉があることは知っていましたが、これもまたどこで流行ったのでしょうか。やはり聞いたことがありません。

トランプ現象
安倍内閣には大きく水をあけられているものの、排外主義の権化であるトランプ氏。
日本では早速「トランプ氏も案外現実主義の政策を行うし、悪くないのでは」といった印象を与える報道まで散見されますが、マイノリティの生存権を脅かし、国家の伝統的な差別者と被差別者を分断することで支持を獲得したことに対して何一つ言い訳になっていませんし、ゆえに生存権を脅かされている被差別者、あるいは自身は被差別者でなくても隣人が生存権を脅かされている人が、生存権をかけてデモを行う事態になったわけです。
さて、日本のマスコミはどうでしょう。現内閣の構成員が差別デマサイトをシェアする首相であり、在特会と懇ろの閣僚であり、日本会議系がワラワラ存在し、ヘイトとカルトの集団であることを、どれだけの者が報じているでしょうか。石原氏や小池氏などの東京都知事をレイシストという文脈で報じた者がどれだけいるでしょうか。
レイシズムの問題において、日本はトランプ現象をとっくの昔に経験し(おそらく石原氏あたりで)、現状はいわば「トランプが現実路線を取らずに強硬な政策を継続し、かつそれが30年続いた世界」に生きています。マスコミが報じるべきこと、デモやその他言論活動で対抗すべきこと、政治の世界からお引き取りいただくべき者などは山積みであり、これはもはや米国の比ではありません。
なぜ外国のことは面白おかしく見るくせに、自分の国がそれを何十年も前からやっていることについては見て見ぬふりなのでしょうか。

ゲス不倫
知りませんでしたが、文春の話ですか。文春がしばしば大きなスキャンダルを暴くことは知っていますが、政治やらなにやらの話ならともかく、このような話には興味がありませんゆえ。

マイナス金利
これについては、流行語大賞側からの説明を読んでいただくのがよいでしょう。

>2016年2月、日銀はマイナス金利を導入した。ところが企業の投資などへの資金需要は小さく、貸出しはあまり伸びていない。

人々に金がなく、したがって需要もなく、ない需要のために投資する需要もなく、効果はそれほどなかった、という当然すぎる結末です。
何をやっているのか、政策担当者はどこまで無能なのか、と言いたくなるところではありますが、どちらかといえば単なるパフォーマンスであって、効果がないことなど最初から分かっていると考えるのが妥当なのかもしれません。

盛り土
いつまで「石原タブー」を存在させておく気でしょうか。レイシズムを道具に支持を集め、当選したらデタラメな政治を行うという、いわば安倍政権の先駆者にあたる者について総括することなしに、現在の日本の政治やレイシズムの問題に切り込むことはできません。

保育園落ちた日本死ね
非常に力を持つ一言でした。しかも単なる強い言葉だけにとどまらず、ブログの内容もまた非常に妥当性が高く、それがこの言葉をさらにしっかりと支えています。
この言葉が持つ力は2つ。1つは、現状の福祉・保育の貧弱さを強く世の中に問いかけたこと。もう1つは、それでも現状に無視を決め込みたい連中を白日の下にさらしたことです。
クラスでひどいいじめがあり、被害者が黙って耐えていたらいじめは日に日にエスカレートし、周囲も見て見ぬふり。「やめてください、助けてください」と声を出したら、いじめ加害者は面白がってさらにいじめを行い、周囲も「そんな元気があるんなら大丈夫だ」「もっと辛い人だっているんだよ」と嘲笑。とうとう「ふざけんな、死ね」と言ったら「言葉が汚い」からと即座に学級裁判にかけられ、いじめ加害者も周囲の加担者も総出で被害者を攻撃する。この言葉を取り巻く日本社会の現状は、ざっとこんなところでしょう。
特に「日本スゴい」ドラッグの中毒者にとって衝撃は大きかったようで、この強力な一言でドラッグの効果が吹き飛ばされたため、ブログ主やら民進党やらユーキャンやらに八つ当たりを繰り返しています。日本はスゴいものでなくてはならず、こういう形で否応なく日本の暗部を直視させられると、気持ちよくなれなくなってしまうのです。
もし日本にスゴくあってほしいのであれば、「日本死ね」とまで言わしめた日本の暗部を解消していかなければなりません。暗部に光を当てて立ち向かう行動こそが「日本をスゴくする」行動なのであり、ドラッグを邪魔されたからと喚き散らしてそれを妨害する行動はまさに「日本をダメにする」行動です。
「日本死ね」に対象は存在しません。しかしあえて対象が存在すると考えるなら、日本社会の暗部や救いを求める声について今まで散々嘲笑し続け、「日本スゴい」ドラッグで気持ちよくなっていたところを、とうとう強烈な言葉で現実を突きつけられて酔いが覚めたからと、ピーピーキャーキャーとこの言葉を攻撃している、という救いようのない日本社会の病理を、「死ね」の対象とみなすべきでしょう。
この言葉は、日本社会の病理を明確に示し、かつ日本社会の病理を明確におびき出してみせたわけです。
なお、本件を言葉が汚いなどとして非難するほど倫理観の強い人ならば、「朝鮮人を殺せ」だの「土人」「シナ人」だのにはさぞかし怒り狂っていることだろうと言いたくもなるところですが、例によって本件を批判している者の大半はそちらには極めて受容的、もしくは加担している者ばかりというのが、きれいにオチになっています。

ポケモンGO
これが肯定的現象とみなされていることに違和感があります。ちなみに「歩きスマホ」が候補30語の中にノミネートされています。

(僕の)アモーレ
PPAP
よく知らないのでコメントできません。

日本のみならず世界中がレイシズムや自国一番ドラッグに明け暮れ、そしてまたレイシズムに対抗する人も世界中にいる。そんな一年でした。流行語大賞にも「EU離脱」がノミネートされ、またオーストリアなど各国でも排外主義が強まる傾向があります。
レイシズムにおいて主要国中で最も先行していて、おまけに自国スゴいドラッグが米国以上に蔓延する、世界をリードする排外主義国家・日本。果たしてこれから、排外主義にどのように立ち向かっていかなければならないのでしょうか。そうしたことを考えさせられる流行語大賞でした。