Message PHP
[Homepage] [Script Top] [Administrator]

2016-12-18 の記事 - 2016-12-18
ロシアの件、極めて腹が立っています。

日本のメディアがどうだかは知りませんが、少なくとも海外のBBC World Serviceでは報道がアレッポ一色と言っていいような状況となっていました。アレッポの惨状が、世界の主要国にとって重大な関心事であることは説明するまでもありません。そんな中での今回の会談でした。
なお、EUは15日にウクライナ紛争に関する対ロシア制裁を6か月延長し、またシリアの即時停戦を求める共同声明を採択しています。

EU、対露経済制裁を半年間延長…首脳合意

はっきり言って、最低限まともな判断能力を持っている人の中に、今回の外交に期待をしていた者は誰一人としていないでしょう。バラマキをした上に成果を出せないのは今に始まったことではなく、まして今回の相手はあのしたたかなロシアです。領土問題を解決することはできず、対価だけは取られるであろうことなど分かり切っていました。
ただ、金を取られるだけならそれはそれで仕方がありません。現政権が金は出して成果は出さないのは分かり切ったことであり、それを国民が支持するということは、おそらく国民は意味もなく他国に金をプレゼントすることが大好きなのでしょう。年金や介護などの福祉カットが行われている真っ最中、しかも学費や給食に困る子どももたくさんいる状況下で、なんともお人よしな話ではありますが、「子どもや困窮者に出す金はないが、他国に献上する金ならある(それも人道支援ではなくバラマキ)」というのが日本人の選択とあれば、それも仕方ありません。
しかし、アレッポの件に関しては「自国の金をドブに捨てるだけ」では済みません。おまけにロシア側からは、シリアについて日本と立場がほとんど一致しているという発言まで飛び出す始末。あの大歓迎ムードといい、あまりにも能天気というべきか、場違いというべきか、状況を理解できているようには全く見えません。

沿道に市民2時間…プーチン氏の車は素通り

地元住民を責めるのは少々酷かもしれませんが、それでも能天気極まりないとは言っておかなければなりません。アレッポが破壊されているその時に、蹂躙側の主要人物を大歓待でお出迎えという絵面がどういうものか、いい大人ならば分からないわけではないでしょう(子どもは仕方ありませんが。誘導した大人の責任)。彼らはどのような責任と覚悟をもって、あのお出迎えを行ったのでしょうか。

そして当然、そうまでして行った会談に成果はなく、バラマキを濡れ手に粟のごとく手にする意味と国際的孤立を避けた意味の両方で、ロシアにとっておいしい会談となりました。

与党内にも落胆 二階氏「国民はがっかり」

日ロ首脳会談「国民の大半はがっかり」 自民・二階氏

>国民はみな(北方領土問題が)今度解決するんだと思ったと思う。何の進歩もなくこのまま終わると言うんだったら、いったいあれは何だったんだと。

これに関しては、少なくとも「国民はみな」そう考えるほどバカではありません。安倍氏が成果を上げられないことなど、最初から分かり切っていましたし、もともと安倍内閣に外交的成果を求めることは一般小学生に高等数学で合格点を取ることを求めるも同然ですから、別に「がっかり」などしません。しかし、これが「がっかり」するような結果であることに関しては、党側の人間も認めているわけです。

バラマキについてはもう怒る気力も失せましたが、痛烈な文句や抗議活動でもくれてやったならまだしも、蹂躙が行われているまさにその瞬間の蹂躙者への接待については、人道的にも国際立場上も極めて危険なものであり、到底許すことはできません。