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2017-02-05 の記事 - 2017-02-05
韓国デマサイトは広告収入が目的 運営者が語った手法「ヘイト記事は拡散する」

あまりにも許しがたいヘイトスピーチ(差別扇動)であり、レイシズムです。

>「怒っている人がいることは想像できますが、これが誰かの人生や、実生活に影響を及ぼすことはないんじゃないでしょうか」

無論、これは完全に間違っています。ヘイトスピーチは被害者を大きく傷つけ、多大なダメージや不安を与えます。激しい精神的苦痛から身体へのダメージまでもを引き起こしたり、身の危険を感じる人もいることは、在特会などの被害からも分かっていることです。
そして言うまでもなく、ヘイトスピーチはヘイトクライムを引き起こします。障碍者施設が襲撃されて大勢の人々が虐殺された事件は記憶に新しいですし、他にも模造刀で他人に斬りかかったり、現に児童がいる学校に嫌がらせ攻撃をしたり、事務所に押し入って事務員を脅したりと、幸いにも死者は出なかった例まで含めると、挙げるのもきりがないほどです。
本件のデマニュースにしても、デマであることを暴いた情報はデマほど広がっておらず、またデマ暴きを見てもなお韓国人が悪いと強弁する者もいます。これらの者が憎悪を募らせたり、あるいは情報が再拡散されて別の者が憎悪にまみれていくうち、また新たなヘイトクライムを引き起こす可能性は十分にあります。
無論、その場合でもこのデマニュースが犯罪を引き起こしたと確定することはほぼ不可能なのですが、それは言うなれば犯人が「自分は確かに街中で人ごみに機関銃を乱射したが、他にも乱射した者がいたから自分のせいで誰かが死傷したわけではない。文句は他の奴に言え」と主張するようなものです。
このようなデマは誰かの人生や実生活に対し、多大な被害を及ぼす可能性があるものです。ゆえに差別について最低限の知識を持つ人は、このような悪質なデマに対して怒るのです。

では、このデマ流しの犯人はレイシストなのか。

>男性自身は、韓国について「好きも嫌いもない」。韓国に行ったこともなければ、韓国人と喋ったこともない。ハングルだって読めない。

とのことですが、実際には明らかなレイシストと言っていいでしょう。
まずヘイトスピーチの重大性を理解していないような発言からして眉唾ものです。この犯人はSNS上のヘイト情報について分析済みで、「ヘイトを煽る」記事が拡散されると認識していて、高田誠を何らかの方法で知っていて、しかも氏を拡散に用いるターゲットに定め、そのための策略まで練って実行に移し、実際に成功しています。そこまで周到に下調べをしてデマの拡散を狙うような人物が、ヘイトスピーチの重大性に関する基礎知識だけは偶然にも全く得ることはなかったと考える方が無理があります
また、天文学的なまでの低確率ではありますが、万が一にもヘイトスピーチが犯罪を引き起こすことを知らなかったとしても、芸能人デマの法的リスクに触れていたり、実在の人名や企業名を用いるリスクについて認識している以上、デマが他人に対して被害を与える認識があったことは確実です。したがって、最低でもデマの垂れ流しによって直接誰かが傷つく可能性があることは、犯人も間違いなく承知していたはずです。

他人を死傷させれば、いくらかの金が、それも大きな額ではなくごく少量の小遣い程度の金額が手に入るとしましょう。たとえ法的リスクが低いとしても、あなたはそれで他人を死傷させようと考えるでしょうか。私には無理です。相手が「好きも嫌いもない」ような者だろうと、死傷させることはできません。
それを、この犯人は平然とやってのけたのです。「韓国人ならば死傷してもいい。ごく少量のお小遣いを得るため、彼らを死傷させることになっても全く構わない」と考えていなければ、このようなことは不可能です。これは当然、字面通りの意味で「好きも嫌いもない」相手に取れるような態度ではありません。
まして、この犯人は一度はてなブログでデマニュースサイトを開設しようとして、公開停止の措置を受けたのだといいます。自分の行いがいかなるものかをここで認識し、踏みとどまることもできたはずですが、あえて二度目の行動に出ているのです。韓国人なら死傷させてもいいと確信していて、一線を踏み越えるのに全く抵抗がないらしいことがうかがえます。
この犯人が自らのレイシズムを実際に自覚できていないのか、それとも自覚しつつも当たり障りのない応答をしているのかは、私には分かりません。しかし、いずれにせよその背景にはぞっとするほど凶悪な「透明のレイシズム」とでも呼ぶべきものが存在していることは確かだと、私は見ています。

そしてこれはまた、現実的で多大な恐怖でもあります。
大災害や内乱で法が機能不全に陥った時、「○○人を襲う」ことに何らかのごく小さな利益(金銭的利益かもしれないし、名誉や称賛など無形の利益かもしれない)があるとしたら、この犯人のような人間はどのような行動に出るでしょうか。
あるいは、ナチス政権下のように法がレイシストの味方となった時、「○○人を通告する」ことにごく小さな利益があるとしたら、この犯人のような人間はどうするでしょうか。
「相手が○○人ならば、自分が法的リスクを負わない限りにおいて、ごく小さな利益のためにでも死傷させて構わない」と考える者がいるというのは、そしてそれを大した罪悪感もなく平然と実行に移せてしまう者がいるというのは、すなわちそういうことなのです。